目次
~教授の経歴とマネジメントの歴史・ドラッカーが見たもの、生きた時代を見てみよう!~
山脈、体系的・原理原則と言われ、多くの書籍があるドラッカー教授のマネジメント
難しいといわれるものを少しでも掴むためには、私はその人の生きてきた年表や、その時代の出来事、体験したことを見ることが良いと思います。
人それぞれに、バックグラウンドがあり、時代背景やベースとなる体験や出来事があると思います。
ドラッカー教授が書いたことをすべて覚えたり、理解することは難しくても、年表を流し読みすることで背景を感じたり、考えのベースを感覚的につかむことがマネジメントを知覚する手助けになるのではと思い、
ドラッカー教授の生涯を、イベントごとに年表のように見えるようにまとめてみました。
1909年11月19日 ピーター・F・ドラッカー 誕生
1909年の出来事・・・
・明治42年・
・2月12日 – 全米黒人地位向上協会設立
・4月6日 – アメリカ人探検家ロバート・ピアリーが北極点に到達
・8月11日 – 世界初の遭難信号「SOS」、クライド・ラインのアラパホ号がハッテラス岬沖で発信し、救助される。
・10月26日 – 伊藤博文が哈爾浜駅で安重根に暗殺される
その他、トーマス・エジソンがアルカリ蓄電池を発明などなど
※世界は発展と、変化の兆し、不穏な空気が流れだした・・・そんなイメージなんでしょうか・・・
※明治、日本ではまだまだ発展途上国、近代化に向けて懸命だった時代に、アメリカ(ヨーロッパ)では冒険家という職業があって、当時の装備で北極点に達していたんだと思うと、世界はまだまだ分断されていたんだなぁと思った
1914年 ドラッカー 5歳
・第一次世界大戦勃発
第一次世界大戦は1914年から1918年にかけて行われた史上初の世界大戦
1914年の出来事・・・
大正3年
1月5日 – フォード・モーターが従業員の8時間労働と日給5ドルの最低賃金導入を発表
4月1日 – 宝塚少女歌劇(現在の宝塚歌劇団)第1回公演
7月28日 – 第一次大戦: オーストリアがセルビアに宣戦布告し、第一次大戦が始まる。
8月23日 – 第一次大戦: 大日本帝国がドイツに宣戦布告する。
10月1日 – 三越呉服店新装開店(エスカレーターやライオン像が話題に)
1918年 ドラッカー 9歳
※第一次世界大戦 終結・・・
1918年の出来事・・・
1月8日 – 第一次世界大戦: ウィルソン米大統領が十四か条の平和原則を連邦議会で発表
3月7日 – 松下幸之助が大阪市に松下電気器具製作所(現:パナソニック)を設立
7月22日 – 富山県で米騒動がおこる。
10月1日 – 森永ミルクチョコレート発売
スペインかぜが大流行など・・・戦争終結後も、世界は暗い影の中に・・・
1927年 ドラッカー 17歳
ドラッカーは、小学校を飛び級、1年早く卒業し、17歳で、事務見習いとして商社に就職、同時にハンブルグ大学法学部に入学
1927年の出来事・・・
1月1日 – 健康保険法施行。給付開始。
1月24日 – 東京地方で気象台開設以来の寒波、ー8.6度の気温により、各所で水道管破裂する
2月7日 – 大正天皇大喪。大赦137,669名、減刑46,138名。
5月4日 – 米国映画芸術科学アカデミー創立
5月9日 – オーストラリアで首都移転(メルボルン→キャンベラ)
5月21日 – チャールズ・リンドバーグが大西洋の単独無着陸飛行に成功
8月13日 – NHKが第13回全国中等学校優勝野球大会を放送(初のスポーツ実況中継)
11月13日 – 最初の自動車用水底トンネルが米国で開通(ホランド・トンネル)
1929年 ドラッカー 19歳
19歳でドイツにあるアメリカの証券会社に就職
1929年の出来事・・・
4月15日 – 初のターミナルデパート、阪急百貨店が開店。
6月16日 – 北海道駒ヶ岳が爆発
6月17日 – 北海道駒ヶ岳が噴火
9月12日 – 武蔵高等工科学校(武蔵工業大学(現東京都市大学)の前身)開校
12月16日 – 東京駅に八重洲口開設
1931年 ドラッカー 21歳
21歳で、国際法で博士号取得 ゼミで教鞭をとるようにもなり、そこでのちの奥さんに出会う。
1931年の出来事・・・
2月1日 – 三等寝台車を新設(東海道線 東京-神戸間
3月6日 三重県上空で日本空輸旅客機から乗客1人が初の飛降り自殺
3月19日 – 米国ネバダ州がギャンブルを合法化する。
3月20日 – 政治結社「桜会」によるクーデターの計画が発覚(三月事件)。
6月22日 – 日本航空輸送旅客機が福岡県山中に墜落し3名死亡(初の旅客機事故)
12月25日 – 東京中央郵便局完成
いかがでしたか?ドラッカー教授の年表
若くして非常に優秀なドラッカー教授でしたが、何より現場、仕事の場に出たのが早いことに驚かされますね。
そして、教授が証券会社に勤めたときに、日本にはじめてターミナルデパートができたことや、21才、ゼミ講師をしていた1931年には、貨物用の飛行機が飛んでいたことなど、
今よりも狭い場所、一部の人たちではあったかもしれませんが、大きな時代の変化を感じている人たちがいたのかなぁと、考えに耽ってしまいました。
そして、教授は2度の世界大戦を経験されているのですね。
10代~30代までの間に、2度も世界大戦が起きる人生。
それは大きなインパクト、人生観になったことだと思います。
あと、松下電器(パナソニック)って、大正時代からあったんだ~と、わかってもぜんぜんピンとこないですね(~_~;)
次回は20代30代のイベントを書きます!
マネジメントの本質、人生の本質に触れられる面白い企画かと思いますのでお楽しみに!
記事の中の差絵は、『実践するマネジメント読書会🄬』ファシリテーターの五月女圭司さんの連載「人生100年時代の先人:絵で見るドラッカーの人生」で用いられたものです。こちらの連載もぜひお読みください。
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