第3回「ドラッカーの本でも読んでおけ」という言葉に応えるためのドラッカー本を読む順番―新規事業の立ち上げや既存事業の充実に悩むマネジャーや経営者に


ドラッカーの本でも読んでおけ」という言葉に応えるためのドラッカー本を読む順番 第3回―新規事業の立ち上げや既存事業の充実に悩むマネジャーや経営者に…

 

第3回は「ドラッカーの本でも読んでおけ」と言われる可能性が最も高いマネジャーの皆さんに特に関係があります。

 

ドラッカーの本を読んでみたいのだけれども、どれから読んでいいか教えて欲しい」という問いに対する答えは、その人の地位や経験、期待されているものによって異なります。とくに今回紹介する4冊は特にその意味合いが強い領域です。

 

毎回書いていますが、「ドラッカーの本でも読んでおけ」という言葉には、仕事の役に立つからという意味が込められています。ドラッカー教授の言葉を実践に使って成果を出すという意識が大切です。

 

私たちの読書会―「実践するマネジメント読書会🄬」では、本そのものではなく目的別にプログラムを開発してきました。その経験からドラッカー本のどの章を、どんな順番で読めばいいのかを長年考えてきました。この連載ではこの一端を紹介しています。

 

第3回目は、新規事業の立ち上げや既存事業の充実に悩むマネジャーや経営者の方に向けて次の4冊―『創造する経営者』(1964)、『マネジメント』(1973)、『イノベーションと企業家精神』、『明日を支配するもの』(1999)―を推薦したいと思います。

以下、<読むべき章>と<4冊の概要>と<一部内容の紹介>についてです。

読むべき本と章

①『創造する経営者』(1964)パート1を中心に

②『マネジメント』(1973)パート1を中心に

③『イノベーションと企業家精神』(1985)パート1を中心に

④『明日を支配するもの』(1999)第3章を中心に

※特にこの一冊ということであれば①『創造する経営者』をお薦めします。

 

4冊の概要

①『創造する経営者』では事業の見方を身につけます。特に「事業の定義」は、記憶して常に活用すべき道具です。またマーケティングの基礎もここで学ぶべき重要項目です。

②『マネジメント』では、事業全般について学ぶことができます。「シアーズ物語」はイノベーションの事例として読むことをお薦めします。このパートでは、「われわれの事業は何か」に対しての答えを手にしなければなりません。

③『イノベーションと企業家精神』ではイノベーションが体系的にマネジメントすべき対象であることを学びます。ここでは「イノベーションの7つの機会」をいつでも使える道具として身につけることが求められます。

④『明日を支配するもの』は、1999年発行でマネジメントの前提が変わっていることを示すアップデート版です。

 

 

こんなことが書いてあります~一部内容の紹介

マネジメントで重要なことは組織のマネジメントと事業のマネジメントを分けて考えることです。組織の目的はミッションを実現することです。このミッションを実現する手段として事業があります。したがって事業に関するマネジメントに習熟しなければなりません。その基礎の基礎に「事業の定義」があります。

 

事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである

『創造する経営者』

 

この定義はイノベーションにおいても当てはまります。イノベーションは新事業であり、事業のマネジメントの一領域だからです。ドラッカー教授は、イノベーションの7つの機会を検討せよといいます。これは事業が成立する3つの要素の第一、つまり「組織をとりまく環境」に適合し、これを生かすことに他なりません。また他の2つの要素はミッションに適合していること、および強みに立脚していることです。

「ドラッカーの本でも読んでおけ」という言葉に応えるための本を読む順番(連載記事)

第1回:すべての社会人の方に…(2018.4.30)

第2回:人のマネジメントに悩むマネジャーや経営者の方に…(2018.5.3)

第3回:新規事業の立ち上げなど事業のマネジメントに悩むマネジャーや経営者の方に…

第4回:組織の方向づけに悩むマネジャーや経営者の方に…

第5回:ドラッカーマネジメントの「一丁目一番地」を知り、真のマネジメントを行いたい方に…

第6回:社会はどのように変化するのか?未来の予見力を高めたい方に…

第7回:<付録>目的別に読む理由

 

FavoriteLoadingお気に入りに追加
The following two tabs change content below.
佐藤 等
<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。 ドラッカー学会理事。 マネジメント会計を提唱する佐藤等公認会計士事務所所長/公認会計士・税理士。 ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。 Dサポート㈱代表取締役会長。 ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。 公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に約70名のファシリテーターを送り出した。 誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。 編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 自身のブログ<ドラッカリアン参上>は連続投稿4000日以上を達成して続伸中雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

コメント