【要約】ドラッカーの経営者に贈る5つの質問とは?


 

 

 

1.ドラッカーの5つの質問とは?

  • ①われわれのミッションは何か?
  • ②われわれの顧客は誰か?
  • ③顧客にとっての価値は何か?
  • ④われわれにとっての成果は何か?
  • ⑤われわれの計画は何か?

 

2.佐藤等が解説「ドラッカー経営者に贈る5つの質問」の概要

自社の組織に重要な「方向づけ」を与える問いが「われわれの事業は何か」です。このほかにも「方向づけ」の道具として「われわれのミッションは何か」をはじめとした5つの問いがあります。これらの問いは、『経営者に贈る5つの質問』で学ぶことができます。

 

3.一部内容の紹介

「『5つの質問』とは、今行っていること、行っている理由、行うべきことを知るための経営ツールである」

『経営者に贈る5つの質問』

ドラッカー教授は、答えを求めるな、正しい問いを使いこなせといいます。実際、自社の状況に完全にフィットする経営ノウハウなどありません。経営環境とともに答えも変化します。しかし研ぎ澄まされた問いは、いつの時代も私たちの導きの指針となります。その代表例がいかに示す5つ問いです。

 

1.「われわれのミッションは何か」

2.「われわれの顧客は誰か」

3.「顧客にとっての価値は何か」

4.「われわれにとっての成果は何か」

5.「われわれの計画は何か」

 

ちなみに2.「われわれの顧客は誰か」と3.「顧客にとっての価値は何か」に答えることは、「われわれの事業は何か」に答えを得ることとほぼ同義です。 

 

4.[第1版]と[第2版]の違い

FT布田ゆかりによる解説

ドラッカー先生のパートはほとんど一緒ですが、ミレニアル世代(2020年時点で20〜40歳)に向けたメッセージが11本追加されています。

ドラッカー先生が2005年にお亡くなりになってから第2版発刊(2015年)までの時代の変化を、13人の識者と一緒に「ドラッカー先生ならどう見るだろう……」と考えているかのようです。

これからの未来、どのように時代の波にのり変化していくのか……。

ミレニアル世代に対し、ドラッカー先生からの宿題が課されているように感じます。

FT布田ゆかり 記事一覧はこちら

 

5.ドラッカー経営者に贈る5つの質問[第2版]の目次

訳者まえがき

第2版に寄せて ジョアン・シュナイダー・クール

はじめに ── シンプルな質問ほど答えるのは難しい フランシス・ヘッセルバイン

 

序章 なぜ5つの質問が必要なのか ピーター・F・ドラッカー

 

質問1 われわれのミッションは何か?

ドラッカーによる解説

質問1に寄せて

 

「継続と変化を可能にする力」 ジム・コリンズ

質問1を考えるための問い

 

 ミレニアル・コラム

  「あなたご自身のミッションは?」 マーシャル・ゴールドスミス+ケリー・ゴールドスミス

  「ホルスティー・マニフェストができるまで」 マイケル・ラドパーヴァ

 

質問2 われわれの顧客は誰か?

ドラッカーによる解説

質問2に寄せて

 

「顧客の満足にどれだけ貢献するか」 フィリップ・コトラー

質問2を考えるための問い

 

 ミレニアル・コラム

  「ドラッカーはすでにミレニアルだった」 ラグー・クリシュナムーシー

  「パートナーとしての顧客から始める」 ルーク・オーウィングズ

 

質問3 顧客にとっての価値は何か?

ドラッカーによる解説

質問3に寄せて

 

「惰性を拒否する勇気」 ジム・クーゼス

質問3を考えるための問い

 

 ミレニアル・コラム

  「顧客革命に乗れるか否か」 マイケル・ラゼロウ+カース・ラゼロウ

  「SNSを過信せず使いこなす」 ナディラ・ヒラ

 

質問4 われわれにとっての成果は何か?

ドラッカーによる解説

質問4に寄せて

 

「世の中を変えることに価値がある」 ジュディス・ローディン

質問4を考えるための問い

 

 ミレニアル・コラム

  「価値観が北極星となる」 カーネル・バーナード・バンクス

  「ゴールを移動させつづける」 アダム・ブラウン

 

質問5 われわれの計画は何か?

ドラッカーによる解説

質問5に寄せて

 

「計画を策定し、修正し、そこから学ぶ」 V・カストゥーリ・ランガン

質問5を考えるための問い

 

 ミレニアル・コラム

  「持続性を求めて ── ミ・カーサ物語」 ユアナ・ボルダス

  「ミレニアル世代の長所」 キャロライン・ゴーン

 

終章 組織はいかにして変われるか フランシス・ヘッセルバイン

ミレニアル・コラム

「自分の人生で意味をもつもの」 ローレン・メイリアン・ビアス

 

おわりに ── 最大の効果を引き出すために ピーター・F・ドラッカー

用語の定義

著者紹介

訳者あとがき

著者

P.F.ドラッカー(Peter F. Drucker、1909-2005)

経済界に最も影響力のあった経営思想家。知識社会の到来を知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み、発展させたマネジメントの父。

著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』ほか多数ある。

 

訳者

上田惇生(うえだ・あつお)

ものつくり大学名誉教授。1938年生まれ。64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、広報部長、経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳。『プロフェッショナルの条件』他を編集。共著『ドラッカー入門[新版]』。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org/)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。元・立命館大学客員教授。

 

6.ドラッカー5つの質問の回答って?

ズバリ、ありません。それはあなた自身がこの質問を繰り返し考え、質問と格闘した末に生まれるものです。

ドラッカーは本書のあとがきに

大急ぎでは読まないでいただきたい。(中略)
これら「5つの質問」は、正面から答えていくならば、必ずや、各位のスキルと能力とコミットを深化させ、あるいは向上させていくはずである。ビジョンを高め、自らの手で未来を築いて行くことを可能にするはずである。

と書いています。この質問の答えを導き出すことでそれぞれの強みを発揮できるようになることがこの問いの最大の目的なのではないでしょうか。

 

 

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