【ドラッカーの名言に学ぶマネジメントを実践するための秘訣】その4 習慣になるまでトレーニングする


「学ぶとは身につけるということに他なりません」(前回)

では「身につける」とはどのような状態をいうのでしょうか。

時間を管理する能力、人の話を聞く能力、意思決定する能力、顧客にとっての価値を知る能力…

一つの能力を身につけるのに欠かせないのがトレーニングです。

トレーニングなしに身につく能力は一つもありません。

ただ本を読んだだけで身につく能力は一つもありません。

たとえば車の運転という新しい能力を身につけるとき、私たちは細部の動作にも意識を集中しているはずです。座席についたらミラーとシートポジションを確認することから意識して動作をスタートさせたはずです。

しかし、免許を取り1年も車を運転していれば、すべての動作は無意化され、あたかも自動操縦のように車を操れるようになります。

ドラッカー教授も成果をあげる能力は、「掛け算の九九を習ったときにように練習による修得が必要になる」『経営者の条件』と述べているように、習慣的な能力として身につけなければならないといいます。修得に必要なのは、九九を憶えたときのようなトレーニングです。九九を一度聞いただけでものにできた人は一人もいないはずです。

トレーニングの結果、無意識に心身が動く状態を習慣化されたといいます。習慣は第二の才能とも言われます。悪しき習慣をあらため、良き習慣を身につけることが成果への近道です。

マネジメントに関わる能力はすべて人間能力です。エグゼクティブとは、成果に甘んじることなくトレーニングの重要さを理解し、日々実践している人です。成果は、その結果、生み出されるものです。

 

ポイントをまとめておきます<実践の秘訣 その4>

①マネジメント能力はトレーニングによってのみ身につく

②無意識に能力を発揮できる状態、つまり習慣になるまでトレーニング継続する

 

ここまでの連載

その1:最初から理解しようとしない

その2:失敗してもやめない

その3:学ぶことはできるが教えてもらうことはできない

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佐藤 等
<実践するマネジメント読書会>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。 ドラッカー学会理事。 マネジメント会計を提唱する佐藤等公認会計士事務所所長/公認会計士・税理士。 ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。 Dサポート㈱代表取締役会長。 ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。 公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に約70名のファシリテーターを送り出した。 誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。 編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 自身のブログ<ドラッカリアン参上>は連続投稿4000日以上を達成して続伸中

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