20世紀を代表する偉大な経営学者といえば、やはり『マネジメント』や『経営者の条件』でお馴染みのピーター・ドラッカーです。
みなさんも、ドラッカーの名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「職場の先輩が愛読している」「取引先の社長に強く勧められたことがある」という方もいることでしょう。
ドラッカーの著作は、現在でもなお、ビジネスや組織運営のバイブルとして世界中の多くの人々に読み継がれています。
そこで今回は、ドラッカーの代表的な著作『マネジメント』の中から、ドラッカーをまだ読んだことのない方々のために、ビジネスの悩みを解決へと導くヒントとなりうる名言・格言を抜粋していきます。
そこにはもしかしたら、“目からウロコ”の気づきや発見があるかもしれません。ぜひ読んでみてください!
【こんな人にオススメ】
- ドラッカーに興味がある
- 『もしドラ』がきっかけで『マネジメント』を知った
- 読書はあまり得意ではない
- マーケティングに悩んでいる
- 会社の方向性がブレているような気がする
- ドラッカーの勉強会があったら参加してみたい
(1)社会に対して責任を持つことができますか?
あらゆる組織が社会のために、それぞれのコミュニティにおいて活動する。したがって、どうしても社会に対し何らかのインパクトを与える。そのインパクトについては自らに責任がある
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 16
企業人が罪を感じ、弁解の必要を感じるべきは、経済活動や社会活動の遂行に必要な利益を生むことができないことについてである。
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 89
「もっともっと儲けたい」「儲けることの何が悪いの?」「そもそも企業って、利益を追求することが目的でしょ?」と考えている方も決して少なくはないでしょう。
もっと踏み込んでいえば、「企業の“社会貢献”なんて、きれいごとだ。世間に対する単なるポーズじゃないのか」と不信感を抱いている方もおられるかもしれません。
しかしドラッカーは、企業とは社会に対して責任を持つべき存在であると断言しています。
一体、なぜなのでしょうか。
それについて深く考えることは、これまでの事業の在り方を見直し、向かうべき正しい方向へ舵を取るよい機会になるかもしれません。
⇒「企業=社会に責任を持つ」というドラッカーの考え方に納得のいかない方はコチラ
(2)人材を大切にできていますか?
人を問題や費用や脅威として見るのではなく、資源として、機会として見ることを学ばなければならない。管理ではなくリードすること、支配ではなく方向づけることを学ばなければならない
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 30
企業にも企業以外の組織にも、本当の資源は一つしかない。人である。組織が成果をあげるのは、人を生産的たらしめることによってである。それは仕事を通じて行われる
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 45
人材を活かせば、成果が上がる――それは誰しもが思うことですが、現実はそう上手くいくものではありません。
組織を率いる経営者や役員には耳の痛い話なのではないでしょうか。
事実、世界中のリーダーが人材の扱い方に悩んでいます。
人材を単なる“コスト”の問題として扱うのか、資源として可能性を見出すのか。
時代を問わず、組織のリーダーとしての資質が常に問われているといっても過言ではありません。
⇒どうすれば人材を活かせるのか知りたいという方はコチラ
(3)あなたは製品志向?それとも顧客志向?
企業の目的の定義は一つしかない。それは顧客の創造である。
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 73
顧客こそが企業の基盤である。顧客こそが企業を存続させる。顧客こそが雇用を生み出す。その顧客の欲求とニーズに応えさせるために、社会は富を生み出す資源を企業に負担する。
『マネジメント 課題、責任、実践(上)』ドラッカー名著集 13/P.F.ドラッカー/訳:上田 惇生/p. 74
マーケティングには、大きな落とし穴があります。
それは――“製品志向の罠”です。
多くの方は、「われわれは何を売りたいか」について考えて製品をつくろうとします。
それはもちろん間違いではありませんが、ドラッカーに言わせれば、製品志向の発想は真の意味でマーケティングではないのです。
なぜならドラッカーは、企業の目的(および企業が企業であるための存在意義)を「顧客」に見出しているからです。
つまり真のマーケティングのためには、徹底した顧客志向である必要があります。
⇒まだ納得できない・教えてほしいという方はコチラ
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