初心者におすすめのドラッカーの本「ここから読むべし」その1『プロフェッショナルの条件』―ドラッカー教授の「人生を変えた7つの経験」から


2000年に一冊の編集本が世に出ました。

世界同時発売!

 

ドラッカー教授の分身といわれている翻訳者上田惇生先生の手による『プロフェッショナルの条件』(2000)です。

上田先生が編んだものをアメリカでも出版するという一大快挙の一冊、ドラッカー教授の上田先生に対する深い信頼の証の結晶です。

 

この本のPart3 1章にその章はあります。

「私の人生を変えた七つの経験」

 

私とは…もちろんドラッカー教授です。

ここには18歳のドラッカー青年から40歳のドラッカー教授までが描かれています。

 

この間に出版された主な著作は、『「経済人」の終わり』(1939)、『産業人の未来』(1942)、『企業とは何か』(1946)です。

 

40冊に迫る著作を著したドラッカー教授も人生の前半(1909年生まれで95歳まで現役で活動)は体験から多くのことを学んでいたことがわかります。

 

1.目標とビジョンをもって行動する―作曲家ヴェルディの教訓 

2.神々が見ている―彫刻家フェイディアスの教訓 

3.一つのことに集中する―新聞記者時代の決心 

4.定期的に検証と反省を行う―編集長の教訓 

5.新しい仕事が要求するものを考える―シニアパートナーの教訓 

6.書きとめておく―イエズス会とカルヴェン派の教訓 

7.何によって知られたいか―シュンペーターの教訓 

それぞれの教訓については、7回に分けて投稿します。

 

さてこの珠玉のエッセーは、実はドラッカー教授と中内功氏(㈱ダイエーの創業者)の往復書簡、『創生の時』の中に納められていたものです。往復書簡は、『挑戦の時』とともに1995年に出版されました。

 

1995年の日本はバブル崩壊直後で、後に「失われた20年」と呼ばれるようになる時期が始まった頃でもありました。このような状況下で私の経験も何かの役に立つかもしれないとの思いで綴られたのです(1995.1.12)。

 

その5日後の1995年1月17日にダイエーの本社のある神戸に激震が走ります。神戸淡路大震災です。また同年3月20日には地下鉄サリン事件が発生し、日本列島は不安霧で覆い尽くされていました。

 

同書が著されて20年以上が経ち、ドラッカー教授も中内さんもこの世を去りました。

 

「日本が3度目の奇跡を起こせると、私は信じている」との同書にあるドラッカー教授のメッセージは今も私たちとともにあります。

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佐藤 等
<実践するマネジメント読書会>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。 ドラッカー学会理事。 マネジメント会計を提唱する佐藤等公認会計士事務所所長/公認会計士・税理士。 ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。 Dサポート㈱代表取締役会長。 ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。 公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に約70名のファシリテーターを送り出した。 誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。 編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 自身のブログ<ドラッカリアン参上>は連続投稿4000日以上を達成して続伸中

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