経営に、仕事に行き詰まった時に、「ドラッカー」に出会う人は少なくありません。
現状を打破したくて、書店に何か策はないと立ち寄り、長年のベストセラーの『マネジメント』に出会う。
タイトルは『マネジメント』でも、中身は、
もしかして、これって自分への啓示?!
と思えるほど現在の行き詰っている状況を表しているだけでなく、的確に打開策を提示しているんです。
ドラッカーが目指すものは、「相手を変えるのではなく、自分を変える」ことにより目的を達成すること。
ドラッカーのマネジメントを実践することによって、業績が回復、更なる収益に結びついたり、一社員でも、会社の組織改善、収益に貢献する例が多々あります。
以下では、企業を中心にドラッカーの名言によって会社を再生させた企業を紹介していますが、ドラッカーの言葉は『もしも野球部のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』に代表されるように、経営者や企業だけにとどまるものではありません。
高校生に、OLに、大学生に、フリーターに、家庭を預かる方に、ドラッカーはどんな人が読んでも、多くのヒントを与えてくれるはずです。
名言集の後には、何か変化を起こしたい人に役立つ情報も紹介していますので、興味がある方はぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
では、ドラッカーの名言に惹かれ、考え、実践したら「窮地から脱出した!」事例を『ドラッカーを読んだら会社が変わった!』に沿って2回にわたって紹介したいと思います。
目次
ドラッカー名言にみるイノベーションの起こし方:十勝バス㈱
十勝バスはドラッカーを実践することによって、40年ぶりに利用客数の増加を実現、赤字経営から脱出しました!
成果をあげることを学ぶことはできるが教わることはできない。『経営者の条件』
イノベーションを成功するには小さくスタートしなければならない。大がかりであってはならない。『イノベーションと起業家精神』
ほとんどあらゆる組織にとって、もっとも重要な情報は、顧客ではなく被顧客(ノンカスタマー)についてのものである。『ネクスト・ソサエティ』
組織が存在するのは、組織それ自体のためではない。社会的な目的を実現し、社会、コミュニティ、個人のニーズをみたすためである。組織は目的ではなく手段である。『マネジメント<上>』
事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。『創造する経営者』
著者からの十勝バス事例紹介
ドラッカーの名言を支えに赤字事業から撤退、赤字脱却:㈱日興電機製作所
断捨離+ドラッカー =予期せぬ成功!!
トップの本来の仕事は、昨日に由来する危機を解決することなくではなく、今日と違う明日をつくり出すことであり、それゆえに、常に後回しにしようと思えばできる仕事である。『経営者の条件』
集中のための第一の原則は、生産的でなくなった過去のものをすてることである。『経営者の条件』
成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる。『経営者の条件』
「分析できるほどはまだわからない。しかし、必ず見つけ出す。外に出かけ、観察し、質問し、聞いてくる」といわなければならない。
予期せぬものは、通念や自信を打ち砕いてくれるからこそイノベーションの宝庫となる。
自らの強みは自らの成果でわかる
予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。これほどリスクが小さく苦労の少ないイノベーションはない。しかるに予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことには存在さえ否定される。『イノベーションと起業家精神』
著者からの日興電機製作所事例紹介
潜在的な機会を利用、利益率アップ:㈱北海道健誠社
営業利益追求をやめ、地域の人たちを幸せにする利益の使い方に転換したら、業績改善、社内も和気あいあいとしたムードに!!
企業とは、外部にある資源すなわち知識を、外部における成果すなわち経済的な価値に転換するプロセスである。『創造する経営者』
あらゆる企業が、隠れた機会をもち、あるいは弱みを機会に変えることができるということではない。
しかし、機会をもたない企業は生き残ることができない。
そして潜在的な機会の発見に努めない企業はその存在を運に任せることになる。『創造する経営者』
潜在機会の発見とその実現には心理的なこんなが伴う。
「既に起こった未来」を探せ。『創造する経営者』
利益は、個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。
しかしそれは、企業や企業活動にとって、目的ではなく条件である。『マネジメント<上>』
利益とは企業存続の条件である。利益とは未来の費用、事業を続けるための費用である。『マネジメント<上>』
・・・この観点から見るならば、利益なるものは存在しないことになる。事業存続のコストが存在するだけである。『現代の経営<上>』
北海道健誠社
著者からの北海道健誠社事例紹介
顧客の現実を知るということ:㈱BALANCE
スタッフのほとんどが一斉にやめてしまう、という痛手を受けたオーナー美容師がとった行動は、スタッフに「行動指標」を決めてもらう、ということ。
社員の成長で、業績は改善、店舗数も増加!
企業が売っていると考えているものを顧客がかっていることは稀である。(中略)
顧客は満足を買っている。
しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。『創造する経営者』
顧客にとっての関心は、自分にとっての価値、欲求、現実である。『マネジメント<上>』
管理のための測定を行うとき、測定される対象も測定する者も変化する。
測定の対象は新たな意味と新たな価値を賦与される。したがって管理に関わる根本の問題は、いかに管理するかではなく何を測定するかにある。『マネジメント【エッシェンシャル版】』
人間力の醸成と方向づけこそマネジメントの役割である。『マネジメント<上>』
自己目標管理によるマネジメントこそ、共同の利益を全員の目標にかえることのできるものである(中略)自己も目標管理こそマネジメントの哲学たるべきものである。『マネジメント<中>』
著者からのBALANCE事例紹介
汝の時間を知れ:㈱ウィッツコミュニティ
「気合をいれろ!」「頑張れ!」ではなく、「時間管理」で抜本的改革、増収へ!
成果をあげる者は仕事からスタートしない。
時間からスタートする。『経営者の条件』
われわれはどのように時間を過ごしたかを記憶に頼って知ることはできない。『経営者の条件』
人をして成果をあげさせるための第一歩は、仕事を生産的なものにすることである。『マネジメント<上>』
仕事とはプロセスである。プロセスはすべて管理しなければならない。したがって、仕事を生産的なものとするには、仕事のプロセスに管理手段を組み込まなければならない。『マネジメント<上>』
仕事は客観的な存在
著者からのウィッツコミュニティ事例紹介
いかかでしたでしょうか?
その経営者もビジネスに行き詰まり、壁にぶちあたってにっちもさっちも行かなくなった時にドラッカーに出会い、勉強会や読書会に参加することで、仲間と知識と経験を共有し、困難を乗り越えました。
もし、ドラッカーをもう少し詳しく知りたい、本を読んだけど、自分に実践できるかわかならい、という方は、読書会に参加してみませんか?
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『ドラッカーを読んだら会社が変わった!』佐藤等 著
◆◆◆ライター情報!◆◆◆
名前:O@E
所属:㈱エレメント WEBマーケティングマネジメントサポートチーム
経歴:東京で外資に就職。バブル崩壊を機に、カリフォルニアでウェブデザインを学び、そのまま現地でオンラインショッピング会社に就職。
結婚後はフリーランスでウェブ制作を15年行う。
のんびりした子育てをしたいと札幌に居を移す。
現在は㈱エレメントにて在宅勤務中心に顧客のWEBサイト運営のサポート業務に従事。
ドラッカーとの関わり:名前だけは聞いたことがあるのみだったが、エレメントスタッフに加わった際、ドラッカー書籍の目次だけで見てワクワク感を覚える。
以後、「経営者の条件」はまだ敷居が高い為、外堀から知識を得ていこうと、「高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、「ドラッカーを読んだら会社が変わった!」、「人生を変えるドラッカー」から読み始める。
当面の目標は「エッシェンシャル版マネジメント」「経営者の条件」を読んだあと、原文の「The Effective Executive」を読むこと。
連絡先: info@elmt.jp
チームメンバーからの一言
【今井から:プロフェッショナル意識が高い方です!責任感が強くいつもゴールを共有しようと考えてくれる大切なクルーです!】
【NPさん:素敵な人です!頭の回転も仕事も「速い」💛という言葉がぴったりです。】
※【こちらの記事は、佐藤等公認会計士事務所・ドラッカー学会理事の佐藤等先生と、FT修行中である㈱エレメント代表今井孔太の監修のもと、エレメントスタッフ1人1人の自己実現に向けたセルフマネジメント・トレーニングの一環で記事を制作しています。】
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当サイトDラボを運営しております。
ドラッカーを学んだ経営者やビジネスマンが実際に仕事や経営に活かして数々のピンチを乗り越え、成功を収めた実例を記事形式で紹介しています。
また、「実践するマネジメント読書会」という、マネジメントを実践的に学び、そして実際の仕事で活かすことを目的とした読書会も行っております。
2003年3月から始まって、これまでに全国で20箇所、計1000回以上開催しており、多くの方にビジネスの場での成果を実感していただいています。
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