P・F・ドラッカーとは?ドラッカー教授の功績、著書、現在の影響についてまとめました。


マネジメントの父と言われるドラッカー教授。激動の時代を駆け抜けた知の巨人は、いったい何者だったのでしょうか?

ピーター・ドラッカーとはどんな人?その生涯や功績を簡潔に紹介

引用:Wikipedia

20世紀の初頭は、後世に語り継がれる学者や芸術家を数多く輩出した驚くべき時代でした。とくに当時のオーストリアは、美術・経済学・心理学・精神分析学などの分野で活躍する傑物たちを生み出し、今日においてもなお、人々に影響を与え続けています。

ピーター・ドラッカーもまた、オーストリア・ウィーンを代表する知のマエストロの一人。ウィーン大学教授の父の子として1909年に生まれ、インテリのユダヤ人家系の長男として幼い頃から英才教育を施されました。

オーストリアがナチスドイツの占領下に置かれた激動の時代を、ドラッカーは20代として過ごします。ナチスの迫害を恐れたドラッカーは、イギリスへの移住を決意。なんとそこで彼は、マクロ経済学の創始者ジョン・メイナード・ケインズに経済学の講義を受けることに。

経済学の巨匠からその本質を学んだドラッカーは、ナチスのオーストリア侵攻の翌年1939年に、結婚したばかりの妻とアメリカへ移住します。そこで初めての著作『経済人の終わり』を執筆。近代経済学の批判と共に、大衆が全体主義(ファシズム)へと向かう危険性について警告しました。

アメリカ国籍を取得したそれからのドラッカーは、各大学の教授職を歴任しながら、「組織」や「企業」について関心を深め、その思索・研究の成果が、のちに語り継がれていく数々の名著となって世に送り出されていきます。とくに『経営者の条件』(1966)や『マネジメント』(1973)は、日本でも世代を超えて愛されている著作として有名です。

【ドラッカーの主な功績】

・従来は工場労働の経営理論が主流だったが(テイラーなど)、ドラッカーは知識労働者の生産性向上について考察を深め、数々の理論を提供した。

・経営だけではなく政治の世界にも影響を与え、実際に政策に応用されたこともある。

・現代の起業家や経営者にも多大な影響を与えている。

 

ドラッカーのベストセラー3選!これを読めば間違いなし!

〇マネジメント(1973年)

引用:Amazon

かつて「もしドラ」で一挙に知名度が広がり、日本では空前の“ドラッカーブーム”を巻き起こした『マネジメント』。ドラッカーは、組織の成果に貢献するために一人ひとりが自身の強みを活かすことをマネジメントと呼びました。本書は、ドラッカーが組織に必要だと考える原理・原則が詰まった珠玉の一冊です。

 

〇プロフェッショナルの条件(2000年)

引用:Amazon

もしもNHKのあの有名な番組にドラッカーが出演したら、「プロフェッショナルとは何か?」になんと答えるのでしょうか。それを知りたいなら、ぜひともこの本を手に取ってみてほしいと思います。知識労働者のバイブル。

 

〇経営者の条件(1966年)

引用:Amazon

経営者・役員・マネージャーが必携の書。人の上に立つとはどういうことなのかという根本的な問いを投げかけるドラッカーは、組織が成果を上げるための指針を読者に示してくれます。必要なのは、才能や個性ではないと強調するドラッカー。では、果たして経営者に必要な条件とは?

 

こんな人も影響を受けていた!?ドラッカーを愛した有名人

〇柳井正(ユニクロ創業者)

引用:Wikipedia

自他共に認めるドラッカーの熱狂的な支持者である柳井正(やないただし)氏は、数々のヒット商品を生み出してきました。実はそれらの企画の背後には、師と仰ぐドラッカーの教えがあったといいます。

〇伊藤雅俊(イトーヨーカ堂創業者)

引用:https://www.jiji.com/jc/d4?p=fug421-jpp012356655&d=d4_bbb

ドラッカーと30年以上もの親交があり、幾度も直接アドバイスをもらっていたという伊藤雅俊(いとうまさとし)氏。その実行力と決断力は、ドラッカーが称賛するほどだったといいます。いまのセブン&アイホールディングスがあるのは、ドラッカーの助言があったからこそなのかもしれません。

〇富野由悠季(アニメ監督・作詞家・小説家)

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引用:Wikipedia

ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』の監督・富野由悠季(とみのよしゆき)氏は、ドラッカーの『経済人の終わり』を読み、政治・権力・経済の本質を学びました。しかもそのドラッカーの戒めや教訓が、ガンダムという作品を生み出す動機となったのだと本人は述べています。

 

まとめ ドラッカーの目的とは?

現代経営学の父と称されるドラッカーですが、本人は自身を「社会生態学者」と名乗っていました。なぜ彼はそのような肩書をあえてつけたのでしょうか。

第二次世界大戦を経験した知識人の多くがそうであったように、若かりし頃のドラッカーもまた、ナチスドイツのような「全体主義」の台頭に対して大きな危機を抱いており、その思いが研究のテーマや方向性を決定付けたことは間違いないでしょう。

「経営理論」のイメージが強いドラッカーですが、彼の著作を通して読んでみると、実は「社会が全体主義を回避するために組織のマネジメントが必要だ」というテーマが根底を貫いていることがわかります。

経営と政治はまったく別の領域にある世界のようにも思えますが、ドラッカーからすれば、経営も政治も、同じ「社会」という枠組みのなかで、それぞれに違った目的を持つ組織集団であり、本質的には同じものだったのでしょう。だから彼は、「社会生態」という大きな枠組みで、経営と政治を包括しようとしたのかもしれません。

 

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